Fall Quaterの講義の感想

全20回の講義がすべて終わりました。Fall Quaterは2つの講義を聴講していましたが、どちらもかなり内容の濃い講義でした。以下、それぞれの講義の感想です。

猛烈な勢いで講義が進んで行き、なんと教科書の1〜13章を18回の講義で終わらせてしまいました(+最後の講義1回は学生からリクエストがあった内容をする)。日本でこんな講義スピードだと、ほとんどの生徒はついていけないのでは?と思うくらいです。ただ、講義の進め方はかなり良いなと思いました。授業の最初(10分程度)にその講義でやる内容をパワーポイントのスライドでざっと説明し、その後に細かい内容を板書しながら説明していくというものです。また、毎週、教科書の章末問題から宿題(7問程度)が出ます。宿題は教科書をちゃんと読まないとできないので、この宿題をやるだけで、かなり力がつくと思います。最後の講義は、現在の無線通信の研究課題などについてだったのですが、これはかなり参考になりました。そのスライドはこちらです。無線通信の研究テーマで困ってる人はここから何かピックアップしてみては?と思います(笑)。最後にどうでもいい話ですが、Prof. Goldsmithが講義中、何度も「ナカガーミ!」というのを言っていていたのが印象的で、やはり仲上先生はすごいのだなと実感しました。

前半の10回の講義の内容は比較的ついていけていたのですが、後半になると、どんどん難しく(数学的に)なっていきお手上げ状態になっていました。後半では上界や下界を求めるという理論的な話ばかりだったので、私の興味も薄れていったというのも事実ですが。

また、どちらの講義もプロジェクトというものがあります(Prof. Goldsmithの講義は希望制)。これは、それぞれの学生が教授から与えられた研究課題に取り組み、最後の講義で研究結果を発表するというものです。研究課題のレベルはかなり高いのですが(日本ではマスターの学生が取り組むレベル)、スタンフォードの学生はそれでも何とかやってしまうのがすごいところです。研究結果も、そのまま国際学会に投稿できるのでは?と思うくらいレベルが高いです。