Kailath Lecture and Colloquium
先日、スタンフォード大学主催のKailath Lecture and Colloquiumに行ってきました。このKailath LectureというのはProf. Kailathの業績を記念して行われる講演会で、今年で5回目となります。Kailath Lectureでは毎回、無線通信の分野の著名な研究者の招待講演があるのですが、今年は何とViterbiアルゴリズムで有名なProf. Viterbiでした!名前だけは何度も聞いたことがあるのですが、まさかご本人の講演を聞けるとは思ってもいませんでした。ちなみに過去の招待講演は以下の通り、名だたる研究者ばかりです。
- 2008 Rudolf Kalman(Kalmanフィルタの考案者)
- 2007 David Forney(連接符号・Forneyアルゴリズムの考案者)
- 2006 Jacob Ziv (Lampel-Ziv符号の考案者)
- 2005 Robert Gallager (LDPC符号の考案者)
Prof. Viterbiの招待講演のほかにも以下のような講演がありました。
- 協調通信の情報理論的考察
- Raptor code
- 最近話題のCompressed Sensingのマルチユーザ検出への応用
講演の内容は多岐に渡り、かつ非常に内容の濃いものでした。このような講演が大学主催で出来るなんて、なんて素晴らしいんでしょう。さすがスタンフォードですね。
ちなみに後で聞いた話では、Diffie-Hellman鍵交換で有名なProf. Hellmanも来ていたのだとか。